Costa d'Amalfi Tramonti Bianco 2016 San Francesco
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コスタ・ダマルフィ トラモンティ・ビアンコ 2016 サン・フランチェスコ
《イタリア/カンパーニャ/白/ファランギーナ50%、ビアンコレッラ25%、ペペッラ25%/辛口》
ユネスコの世界遺産にも認定されているアマルフィ。9世紀頃から繁栄したアマルフィ公国による独自の文化が形成され、ティレニア海と、ラッターリ山脈に阻まれたソレント半島という独特の地形は、海岸付近に平地はなく、いきなりの断崖絶壁となる。交通の便が至極悪いことは文化的にも外からの影響を受けることは少なかった。その外から受けなかった影響のひとつにブドウの病であるフィロキセラ害もある。その隔てられたアマルフィでは、火山灰土質に様々な特有の品種が、そしてプレフィロキセラとなる自根のブドウが今なお栽培され続けています。そんな土着品種は約80種類とも言われ、そのほとんどがソレント半島以外に存在しません。外からの影響も受けなかったことは、外へも影響を及ぼさなかったと同意でもあります。
このサン・フランチェスコは2004年に設立されたばかりの若いアジェンダで、代表はこの地を熟知するボーヴェ・ガエターノ氏。ソレント半島の中でも優れた土壌、ブドウが栽培されて続けているトラモンティにアジェンダを構えます。トラモンティはソレント半島の中心部で、ティレニア海からすぐの断崖絶壁の上部、標高550m付近に畑を所有しており、トラモンティ=日が沈む‥のいう意味を持ち、三方を海に囲まれたトラモンティは日照時間が極端に長く、酸度の高い品種達に熟度をもたらします。
急勾配に位置する畑は機会が入れずほとんど手作業。土壌は石灰質と火山性土質が混じり、石灰が腐敗して崩れ石礫になったものが火山性土壌と混ざったものとなります。栽培されるブドウは、白ならば自根のビアンコレッラや、同じく自根のペペッラ(ピコリットと同品種と言われている)、ファランギーナなどで、自根のブドウは樹齢も高く野生種のために結実が悪い。特にペペッラは大きな粒は少しだけで、小さな粒がほとんど。房は垂れ下がり、隙間だらけで、果汁に対する果皮の割合が高く、必然的に収量は下がり凝縮度が上がります。赤はアリアニコや自根のティントーレ、自根ピエディロッソまどが栽培されています。ティントーレはトラモンティにしか存在しない品種となり、同じく結実が悪く、日照時間の長いトラモンティにおいても育成に時間を要し収穫は10月後半から11月になることもしばしば。高い酸と、豊かなタンニンで長期熟成向け品種。自根の品種に関してはいまだに棚方式でブドウが栽培され続けています。
トラモンティの特徴は海を感じさせる塩味。岩塩のような力強いミネラルを感じさせ、アロマティックさや、フルーティーさよりもミネラルと酸が特徴となる。
構成される品種はファランギーナ50%、ビアンコレッラ25%、ペペッラ25%で、特にビアンコレッラとペペッラは自根、プレフィロキセラとなり樹齢は約100年にも及びます。ステンレスタンクで仕上げられます。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのアッズーリな青いラベルがイタイアですね。コルクはまあまあの4.5cm、冷蔵庫キンキン温度、グラスはヴィノムのキャンティ型です。バックラベルに表記のアルコール度数は12.5度。
少しシルバーとゴールドが交錯するなかなかブリリアントな麦わら色。ファランギーナ由来の南国系のフルーツもありますが、白桃や洋梨など白い果肉の果実香もいいですね。白い果肉は、幸水梨っぽいサクットした感じや、緑っぽくはありませんが、ハーブ、少しだけスパイス。ミネラルはよく冷えてシャキっとしていますが、どこかやわらかさも感じます。
まずは口に含みます。よく冷えたミネラルには、塩気もありますね。キメ細やかでシャープな酸味もあり、これまでの経験だと2016年は果実味が酸味を上回るパターンが多いのですが、これは違うな。なかなかキレ味がいい。そんな酸味はレモン果汁、フレッシュさもあってぷちぷちしているわけではないが、レモンスカッシュ的でもある。12.5度のサラッとした飲み口がなおさら酸味をシャープに感じさせるのかもしれませんね。
このワインが採用になる時のポイントは「冷え方」があるんですよね。ミネラルがクリアでキレイに冷えてる状態、これがこのワインの持ち味で、この2016年も申し分ない。カチッと、というよりもキチッと冷える。
いい酸味がありますね。目が覚める。インサラータ、あっさりめのオリーブオイルに、岩塩、ビネガーなドレッシング、イタパセなどのハーブ、レモンもアクセントに欲しいなあ。フレッシュなポルチーニというよりも、ホワイトマッシュルームをスリスリしただけでいいし、冷(豚)しゃぶとか、季節的にちと違うかな。毎度だけれども、タコ、イカいいよね。
青々、緑々したハーブではないが、なかなかキーポイント。いわゆるイタリアの白らしい、サッパリなんだけれど、アッサリでもない。果実味もちゃんとあるのもいい。2015年の毒味を読み返しながら飲んでいますが、このワインらしさは不変ですね。相変わらず、今年もおいしい。
二日目も冷蔵庫キンキン温度。グラスはオヴァチュアにしてみます(深い意味はありません)。初日同様にキレイでクリアに冷えてる感、二日目はミネラルが柑橘を連れて少し前に出てきましたね。南国系や、白い果肉もないわけではないが、少し後ろ。ただ、口の中では白い果肉の果実味が主役で、柑橘やミネラルを伴うポジション。サッパリとしているし、いい意味でアッサリもしているのは、旨味が強過ぎないから。もちろん、甘味はやや控えめ、二日目はそれほど塩味は強く感じないけれども、ミネラルとキレのよい酸味がとてもいい。
終盤に軽く苦味を伴うのもベタつかない秘訣。サッパリ、アッサリですが、軽いワインではない。lカプレーゼもいいよね。赤いんだけれども、冷静に考えるとあるトマトの青い香り、果汁、そこにバジルの青さ、モッツァレラの新鮮な乳感。ワイン自体はそれほど緑や青さを感じるわけではないけれども、もちろんレモンなどの柑橘さえあれば‥万全だけれども、バジルやイタパセにも合いそうですね。
三日目も冷蔵庫キンキン、オバチュアです。こんなにキンキン栄えするワインもなかなかないとケロンパも仰ってましたが、ほんとクリアに冷える‥が美徳のワイン。三日目にもなってようやく飲み口、輪郭部分にやわらかさが出てきましたね。柑橘の白いピロピロ、ほんのりとした苦味、そしてハーブ、繊細さもあるが、キチンと複雑な香味も。
先にも書いたように気もするが、2016年って果実味が酸味よりも強め、勝ちがちな白もあるのですが、このワインはキチっと酸味の筋が通ってますね。2016年も間違いなしです!
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