Roero 2009 Malvira
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※輸入元の在庫状況により販売本数は増減します。
ロエロ 2009 マルヴィラ
《イタリア/ピエモンテ/赤/ネッビオーロ/フルボディ》
アルバの北にあるのがロエロ地区。ピエモンテにおけるネッビオーロの有名産地は、バローロやバルバレスコとなりますが、それを猛追するようにこのロエロや、ガッティナーラが、ゲンメやカレーマもあるし日本市場でもネッビオーロは層が厚くなってきましたね。
ロエロ地区の中でもカナーレ村にあるのがこのマルヴィラ。ロエロ地区におけるブドウ栽培は1600年代から始まっていた歴史を持ちます。ロエロの土着白品種であるアルネイスに至っては1478年には文献に登場するそうな。
1950年にジュゼッペ・ダモンテ氏が興したマルヴィラは、今やロエロ地区のトップ生産者のひとつ。ロベルト(醸造)とマッシモ(栽培)兄弟が取り仕切り、ロエロ地区らしいネッビオーロの表現、個性の具現化に努めています。近年はロベルトの息子であるジャコモもワイン造りに携わりながらもアルバの醸造学校でお勉強中だとか。マッシモの子供達はまだ幼いながらも家族経営らしく家業を身近に感じながら育っているとのこと。
またヴィッラ・チボルディというアグリツーリズモも経営していますし、そのレストランでは日本人シェフが常に働いているそうで行かれたお客様も多いのでは。
畑名を名乗らない村名ロエロ(・ロッソ)は初めてですね。主にトリニタとレネージオの石灰質粘土と砂主体の土壌で栽培されるネッビオーロ。温度管理されたステンレスタンクでの発酵と、フランス産のバリックでの20ヶ月の樽熟成ご、12ヶ月の瓶熟成を経ます。
ランゲ・ネッビオーロを名乗るワインはトリニタとモンベルトラーモの畑からのネッビオーロとなり。樽材は通常のバリックの倍容量である450Lの樽で18〜24ヶ月の熟成と10ヶ月の瓶熟成を経るようです。
DOC法のおさらい。
ロエロは2004年にDOCGに認定。クーネオ県の19のコムーネ。赤のロエロはネッビオーロ95%以上の規定で、この州のブドウ5%の混醸が認められています。その昔はネッビオーロ・ビアンコ(=アルネイス)を10%ほど混醸していた歴史がありましたが、その規定は変更されたそうな。最低熟成期間は20ヶ月(内、木樽熟成6ヶ月)で、リゼルヴァを名乗る場合は最低熟成期間は32ヶ月(内、木樽熟成6ヶ月)。白はロエロ・アルネイスがDOCGとなり品種はアルネイス100%の規定。
実はこの村名ロエロ(・ロッソ)がリリースされたのはこの2009年が初めて。そう、これ‥ファーストビンテージなんです。これまでは、マルヴィラはクリュ名の付いたロエロと、廉価版はランゲ・ネッビオーロで、後者を数ビンテージ扱わせて頂きました。ランゲ・ネッビオーロもスペック上はロエロを名乗れると思うのですが、名乗らないにはワケがあるはずですし、この村名ロエロがロエロを名乗るワケもありそう。どうせなら、ランゲ一帯を指すDOCのランゲ・ネッビオーロよりも地元ロエロDOCGの認知度を高めてゆきたい‥そういう思惑があるはずです。しかも、価格差は希望小売価格ベースでたったの250円高いだけなら‥ロエロ一択ですよね。
なお、マルヴィラの公式サイトではロエロ・クラッシコと紹介されています。ロエロの基本、伝統的なワインをお手軽価格で‥という意味が込められているのでしょうね。これまでクリュだった三種類のロエロはすべてロエロ・リゼルヴァに格上げされたようです。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
お馴染みのラベルデザインの前に、マルヴィラのボルドー型瓶の肩部分は特徴的に鋭角。ヘビみたいなツルとブドウの実、天使の股間に車輪か何か。西野嘉高のようにラベルをキッチリ見るA型の人間にはインクの濃淡で‥ああ、なるほど。基本的なデザインで擦りまくってビンテージと商品名、アルコールは後から印刷だなこれは。
この2009年が初ビンテージということだが、DOCGの帯封はピンク色の旧デザイン。スペック的に熟成期間の差はほとんどないランゲ・ネッビオーロは2011年を思うと、このワインも少し遅れているかもしれませんね。
コルクは圧縮の4cmちょい。DOCG銘柄ですからちょっと寂しいような気もしますがブショネの心配や、コルク不良によるボトル差や液漏れの心配を思うと圧縮コルクでもいいんです、いいんです。グラスはとりあえずヴィノムのボルドー型。表記のアルコール度数は14度となります。
色は濃くもなく薄くもなく。オレンジ色が射すネッビオーロらしい赤色です。木質な香り、赤から紫の小振りのベリー系の果実香、紅茶ではなくどこかお茶っぱ、乾燥したドライフラワーにバラやスミレ。すでに全体にまとまりを感じ、香りからも旨味やジューシーさが読み取れます。
口に含みますと、じんわりと甘味が馴染んだ旨味がありますね。含み香にもフルーツだけではなく、お茶っぱや、ドライフラワー、乾燥したブドウ果皮、どこかオリエンタルなスパイス香があります。舌触りもなめらかで、さらに熟れるであろう酸と渋味にまだザワザワしたものを感じますが、これは時間が解決します。
うん。旨いなあ。もう少しモダンな樽香や、濃さがあるものだと思ってましたが、甘味や樽香に派手さはなく和モダン。うん、これは旨い。そして安い。著名な生産者のランゲ・ネッビオーロや、ネッビオーロ・ダルバが高く感じるかもしれない。
DOCだから、DOCGだからは関係ないが(おい、さっきコルクでDOCGの癖にと書いたばかりではないか)、やはり二番手(スマン)ってお買い得感あるわ。過去の紹介文を読み返しても450Lのフランス産樽と記載しているので、樽材やサイズが変わったわけではないはずだが、よりエレガントに感じられますね。
しかし、しっかりと旨味もあるしジューシーさもある。一杯目から美味しいし、これから先も期待できる。お茶っぱが紅葉すると紅茶になるな。うん。紅茶‥なるほど。渋味に複雑さを与える苦み。
二日目もヴィノムのボルドー型。とてもいい色をしています。渋味を感じさせる紅茶とお茶に果実達がミックスしますね。いい具合でまとまってきていますが、まだまだグラスの中で深く、酸味と旨味がジューシーに絡み合いそう。
鼻に抜ける花がバラのドライフラワーなんですよね。ロエロってほんとバラの香りが顕著だわ。旨味が出てきたなあ。決してエキスぃではない旨味。酸味はしっとりとジューシーだけれども、渋味はサラサラとしている。おいしいねえ。
三日目もヴィノムのボルドー型。三日目にしてさらに華やか。ドライフラワーだったバラやスミレが生花に蘇るような開き方です。なめらかで甘味117%増しでめっさ旨い。余韻も長くなってるわあ。渇いていた渋味も少ししっとりとしてきた。
マルヴィラ旨いな。こんなマルヴィラのロエロ旨かったか?とさえ思うし、3,000円以下とかほんと嬉しいコスパ。
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