Trebbiano Spoletino 2022 Perticaia
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2024年4月4日9時更新:早々に売り切れとなりましたので、追加で24本確保しました。
トレッビアーノ・スポレティーノ 2022 ペルティカイア
《イタリア/ウンブリア/白/トレッビアーノ・スポレンティーノ/辛口》
中部イタリアの古い言葉である[Perticaia]は、日本語に訳すと「鋤」なんて聞き慣れない言葉に辿り着きます。「鋤(すき)」とは、幅の広い刃に柄をつけた櫂(かい)状の農具で、手と足で土を掘り起こすのに用いる農具が由来です。
ペルティカイアのブドウ園が発足したのは2000年。同地区にある名高いサグランティーノの生産者であるコルペトローネや、スカッチァディアヴォリでの長年の経験を元に、ブドウ栽培のみならず、ディレクターとして活躍していたグイド・グアルディッリ氏が独立し、興しました。もちろん、これまでも、サグランディーノ・ディ・モンテファルコに携わっていた彼にとって、夢の自身のアジェンダとなる約束の地は、モンテファルコ以外に選択肢はありませんでした。コルペトローネと同じく、ペルージャの南であり、モンテファルコ地区の東に位置すグアルド・カッタネオ地区にあるスカッチャディアヴォリが所有していた畑を譲りうけることになりました。2,5haのオリーブ畑の15haのブドウ畑からスタートとなります。
そんなペルティカイアのブドウ園は、海抜300mから350mの緩やかな斜面の中腹に位置し、南西向きとなります。土壌は水はけのよい小石混じりで、石灰や粘土も混じる複雑な砂質だそうです。低いコルドンで仕立てられたブドウ達は、haあたり5500株の株密度で、ひとつの樹からは、7房から8房までしか実をつけさせない徹底ぶりは、グイド・グアルディッリ氏自身がアグロノモと勤め、きっちりと畑でブドウを見ているから成せる業なのかもしれません。ただし、2018年からは新しくオランダ出身のベッカー氏がアジェンダを購入し運営を行っているとのこと。
現在所有するブドウ畑は50haにまで拡大。モンテファルコの東、カザーレ地区が中心となるようで海抜320mから350m、石灰質を含む年度質土壌で南から南西向きの斜面とのこと。
設立当初は、コルペトローネと同じく、エノロゴに名高いロレンツォ・ランディ氏を迎えてましたが、その後、エミリアーノ・ファルシーニが担当。フラビオ・ベッカー氏の所有となってからは、モンテヴェルティーネなども手掛けるパオロ・サルヴィ氏が担当とのこと(知らんけど)。そんなペルティカイア唯一の白ワインが、僅か2haの畑で栽培されているトレッビアーノ・スポレンティーノ種100%からなる辛口の白ワインなんですね。
ペルティカイアが所有るるスポレート近郊のトレッビアーノは、トレッピアーノ・トスカーノに比べて収穫時期が10月末と遅く、完熟した状態でも酸度が6%から6.5%となります。その酸度の高さこそが長期熟成に向くと言われる所以で、当主グイド氏曰く、ペルティカイアのトレッビアーノ・スポレンティーノの上質かつ豊富な酸とミネラルは長期熟成向き。10年以上熟成させて欲しいと言われつつも熟成させたことはありません。
南東と南向き、海抜320mから350mのの石灰質と粘土な土壌には、haあたり4500本の株密度で、トレッビアーノ・スポレティーノ種が栽培されています。すでに黒ブドウはすっかり収穫を終えた10月末に収穫されたブドウは、不活性ガスの元(酸化を嫌う)丁寧に搾られます。温度管理されたステンレスタンクで、まずは7度で24時間のコールド・マセラシオンの後、15度から16度で約15日間の発酵。そのままタンク内で最低6ヶ月熟成され、瓶詰めされます。
2013年まではIGT表記でしたが、2014年から2011年に制定されたスポレートDOCを名乗ります。スポレートDOCはペルージャ県、白はトレッビアーノ・スポレンティーノ50%以上で品種名を名乗る場合は85%以上、度数11.5度以上の規定。スペリオーレや、スプマンテ、パッシートの規定もあり。ペルティカイアでは長らくトレッビアーノ・スポレンティーノはこの1種類のみでしたが、最近は(輸入されてないようですが)セレツィオーネ・デル・ポストというセレクションものもリリースしているようです。
独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味
撫で肩瓶、差し色は金色のお馴染みのラベル。コルクは圧縮タイプの4,5cm。冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのディフィニッション、ボルドー型(ブルゴーニュ使い)。ちなみに表記のアルコール度数は13,5度です。いくつかの種類の赤い皮のリンゴの新鮮さと、そこに含まれる蜜リンゴの甘味。熟した柑橘の風味もとてもいい。香りに蜜があり、密度がありますね。たまらなく口に含みますと、輪郭に新鮮なフレッシュ感(少々のぷちぷち)を感じつつ、そこがワイン本体の酸味にサワーなリンクがあります。ミネラルはありつつも、ミネラル推しではない。柑橘とリンゴ、白い果肉‥新鮮な和梨の風味もありとてもおいしい。まだ終盤の苦味は香りだけ‥。どこか山わさびの風味があるように思うんだがどうだろう。やっぱりトレッビアーノの最高峰はこのワインだと信じて疑わない。シャルドネともちろん違うんだけれども、シャルドネ好きに勧めることができる唯一のトレッビアーノでもある。バナナやバナナの葉、どこか南国系フルーツがあるのもとてもいい。ただ、13,5度というアルコールが、アルコールのボリュームに頼らないのもいい。終始新鮮な酸味があり疲れないワイン。温度が上がってくるとクリアな果実味に厚み、そして苦味も出てきますね。リッチなお料理にも寄り添うよに思いますが、素材のパワー感のある野菜や、お魚料理。豚ミンチの白いラグーソースのパスタとか、焼き鳥を塩でなんかもよさそう。甘味があってふくよかなんですが、しっかりドライだし酸味もありつつ華やかな白ワインとして優秀。
二日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのディフィニッション、ボルドー型(ブルゴーニュ使い)。アルコール感に頼らないボディ、厚みがいいですね。香りも非常に丸みがあり密度の高さが伺えます。新鮮な酸味とミネラルは健在ですが、非常に果実味が豊か。初日同様に柑橘系、南国と梨系。余韻も非常に長くてやっぱりこのワインは大好き。最高のトレッビアーノ。新鮮な酸味と和梨の風味のマッチングもとてもいいし個性的。冷え方もいいですね、クリアでフレッシュな冷え方に曇りがありません。少しソーヴィニョンに似たジンとしたスパイスの風味もあるんですが、あくまでもアクセント。シャルドネっぽい部分と、そんなソーヴィニョンっぽい部分もある。チャンパニスとピエーレで造るドゥトウンみたいな感じ?ある意味そうとも言えるがこれはトレッビアーノなんですね。果実の香味が主体ですが、黄色い花の華やかさもあります。結構、ワイン単体でもおいしいですね。
三日目も冷蔵庫キンキン温度、グラスはシュピゲラウのディフィニッション、ボルドー型(ブルゴーニュ使い)。白い果肉系果実は、新鮮な酸と合わさると和梨的ですが、花の香りを合わさると洋梨に感じますね。一環してクリアなミネラルはあるものの、ミネラル推しではないのはいい。そしてとにかく余韻が長いのも特筆すべきもの。旨いですねえ。この酒質レベルでサン・キュッ・パーは現代は奇跡的。そこは、ウンブリアだからか、トレッビアーノだからか、過小評価されているのかもしれませんが、まあ土着品種、マイナー地域(語弊あり)だからこそですね。この価格のワインとして非常にレベルが高いくおいしい。間違いありません。
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