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Etna Rosso 2022 Barone di Villagrande

シチリア州の赤

	更新履歴 2025/04/21 販売価格 3,980円(税込) 購入数 本
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エトナ・ロッソ 2021 バローネ・ディ・ヴィッラグランデ
　《イタリア／シチリア／白／ネレッロマスカレーゼ80%、ネレッロカプッチョ、ネレッレ・モンテッラート20%／ミディアム》

18世紀初頭にエトナの荒涼な土地を開拓する任務を与えられたニコロージ家が、エトナに移り住みブドウ栽培を始めました。1727年にその功績が認めらえr、神聖ローマ帝国カール6世によりブドウ栽培とワイン醸造への貢献を評価され、ドン・カルメロ・ニコロージに「バローネ・ディ・ヴィッラグランデ」の称号を授けられました。

1869年にパロ・ニコロージが新しいセラーを設立、アジェンダは規模を拡大していきます。パオロ・ニコロージはこれまではイタリアのほとんどの場所で、ブドウの色や品種の区別をせず、すべてのブドウを混醸していた時代に、白ブドウと黒ブドウを区別してワイン醸造を始めたひとりと言われているとか。

現在は、標高650mから700mの斜面に18haのブドウ畑を所有。夏季は雨が少なく寒暖差のあるブドウ栽培に最適な土地。現在は10代目のマルコ・ニコロージがワイン造りを続けています。

ミロと、カスティリオーネ・ディ・シチリア地区で栽培されるネレッロ・マスカレーゼと、ネレッロ・カプッチョ、ネレッロ・モンテッラートの混醸。いずれも標高約700m付近の畑。ステンレスタンクでのアルコール発酵、6日から10日間のマセラシオン。500リットルの栗の樽で12ヶ月の熟成。

独断と偏見に満ち溢れた極主観的毒味

撫で肩瓶。ラベルデザインがいい。水彩でエトナを描いています。コルクはディアムの4,5cm（5）、グラスはザルトのボルドー型（ブルゴーニュ使い）、表記のアルコール度数は13度となります。エトナ（ネレッロ・マスカレーゼ）らしい、やや淡さのある赤。エトナらしいイチゴ（ピノとはまた違うという意味）、火山性土壌の鉱物的な香りは控えめ（果実香よりも）なのがいい（存在は確認できる）。チェリーなどの赤く小さな果実香があり、少しのスパイスの良いアクセント。口に含みますと、輪郭は穏やかになめらかで、密度も同様。口の中を満たしながらも、重苦しくはない。すでに旨味もある程度あり、酸味や渋味に雑さはなくとても飲みやすい。度数13度というのも効いてるのかもしれませんね。端正というよりも上品、とても良くまとまったバランスを感じます。エトナらしさと、普遍的な良いイタリアの赤ワインらしさの共存。やわらかさもありますが、しんみりと濡れた渋味と酸味があり、緩さがないのもいいですね。とてもおいしいです。

たぶん（確実）、ビンテージ遅れてますね（テクニカル情報的にも）。だからこそのまとまりや、旨味かもしれません。もっと若いうちはカーッとした部分があっても不思議でないはずですが、開けたてからこれだけ飲めるのも使い勝手も良いですね。時間経過、空気を含むとよりふんわりとした果実味になりより飲みやすい。栗樽の恩恵か、樽の風味は派手ではないが、そこはかとなく、天津甘栗感がないわけではない（気のせい）。

二日目もグラスはザルトのボルドー型（ブルゴーニュ使い）。うん、色調はやっぱりネレッロマスカレーゼらしい淡さの中に暗さがありますね。初日よりも果実香はたっぷりで、イチゴや熟したチェリーなど。少し、きび糖と黒糖のヒント、白同様、エトナの火山性土壌を感じさせつつも不条理なミネラル香はない。口に含みますと、初日よりも角が取れ、やさしく口内に浸透するやさしい旨味、おいしいですね。樽熟成されたこと‥フレンチ？スラヴォニア？そんな樽を意識させないのもいいですね。栗樽を使う生産者は少なからずいますが、樽が前ではなく、あくまでもネレッロ・マスカレーゼの果実の香味主体なのがいいですね。度数は13度ですが、まるで14度のアルコール感的な部分があるのもいい。でも、ガーっとテカるような要素がないのは、やっぱり13度、そして飲みやすい。

滋味的旨味が洗練されていますね、正直、聞き慣れない造り手でしたが、その白（カリカンテ）も、この赤（ネレッロマスカレーゼ）も驚くほどレベルが高い。ソツのないバランス、不足感のない完成度。そう、二日目にしグラスの中でのまとまりや、完成度は高い。これはいいぞ。